生活習慣病

高血圧症

高血圧症とは慢性的に血圧が高い状態のことです。医療機関で測定した場合、上の血圧が140mmHg以上、あるいは下の血圧が90mmHg以上であれば高血圧症と診断されます(自宅で測る場合は上が135mmHg、下が85mmHg)。
高血圧症の種類には大きく2つあり、ほとんどは「本態性高血圧症」と言って肥満、運動不足、喫煙、過剰な塩分摂取や飲酒、精神的ストレスなどが原因と考えられています。もう1つは「二次性高血圧症」といって、腎臓の動脈の狭窄、ホルモンバランスの異常によるものがあります。
高血圧症は初期の症状は何もないのがほとんどです。しかし、そのまま放置すると動脈硬化が進み、脳卒中、心臓病、眼底出血や慢性腎臓病などの病気を引き起こすリスクが高くなります。
高血圧症

糖尿病

糖尿病はインスリンという血糖値を一定に保つホルモンが十分に働かず、血液中の血糖値が上がってしまう病気です。血糖値、HbA1c(1~2か月の血糖値を反映する値)という値を測り糖尿病の診断を行います。
糖尿病の種類には膵臓からインスリンがほとんど出なくなる「1型糖尿病」とインスリンが出にくくなったり、効きにくくなる「2型糖尿病」に分けられます。
糖尿病は血糖値がかなり高くならないと症状に気づかないことが多いです。高血糖の症状としては喉が渇きやすい、尿の回数が増える、体重が減るなどがあります。
長期間高血糖が続くと以前よりいわれている神経の障害、目の障害、腎臓の障害に加え、動脈硬化が進み、脳卒中や心臓病のリスクが上がることが指摘されています。
糖尿病

脂質異常症(高コレステロール血症)

脂質異常症は血液中のコレステロールや中性脂肪のバランスが崩れている状態です。血液検査で分かるLDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪などで診断をしていきます。
原因は過食、肥満、運動不足、喫煙、過剰な飲酒などがあり、遺伝的なもので引き起こされる「家族性高コレステロール血症」というのもあります。
脂質異常症は多くの場合、症状が出ることがありません。しかし、そのまま放置すると動脈硬化が進み、脳卒中や心臓病のリスクが上がります。
脂質異常症(高コレステロール血症)

高尿酸血症(痛風)

高尿酸血症は血液中の尿酸の値で診断します。
原因はプリン体を多く含む食品、飲酒など生活習慣の乱れによるよるものが多く、他には激しい運動、脱水なども影響します。
以前より尿酸値が高いと痛風を起こすことはいわれていましたが、最近では高尿酸血症が動脈硬化を引き起こすことが分かってきました。
高尿酸血症の人は肥満、高血圧症、脂質異常症、脳・心血管障害、慢性腎臓病を合併するリスクが高くなるといわれています。
高尿酸血症(痛風)